「高い音が出ない…」トランペット奏者なら誰もが通る壁

レッスンで毎回のように聞かれる質問があります。

「どうしたら高い音(ハイトーン)が出ますか?」

 

初心者の方はもちろん、ある程度吹けるようになった方からも、

本当によく受ける質問です。

 

結論から言うと、ハイトーンを出すための方法は大きく3つあります。

ただ、その前に少し大切な話をさせてください。

 

👇*レッスン中の小学4年生G君、上のソ(G)までは軽々と吹けるようになりました!


まず、土台を作ることが先決です

よく野球に例えて話すのですが、身体の筋肉が発達していない小学生が「160キロの速球を投げたい!」と言っても、それは無理な話です。

 

ハイトーンも、まったく同じことが言えます。

 

まず目指してほしいのが、ロングトーンです。1音につき8〜10秒、

できれば16秒伸ばせること。

 

最後の「ソ」の音まで安定して吹けること。これが土台です。

ここをクリアしてから、ハイトーンの話をしましょう。


NYで師匠から学んだトレーニング

ニューヨークに留学していた頃、師匠のジミー・オエンスさんに教わったトレーニング方法があります。低い音から高い音へ、段階的に積み上げていく練習で、吹奏楽部の高校生がようやく取り組めるくらいのレベルです。

このトレーニングで絶対に気をつけてほしいのが、唇を横に引っ張って吹かないこと

これをやっている限り、一生ハイトーンは出るようになりません。

 

正しいのは唇を真ん中に集める、別ページの「吹き飛ばし奏法」を参照してください。

横に引くのではなく、中心に寄せるイメージ。

この感覚をつかむことが、ハイトーンへの大きな一歩になります。


日野皓正さんに直接聞いてみた

以前、日本を代表するトランペット奏者・日野皓正さんに「高い音ってどうやったら出るんですか?」と、アホみたいな質問をしたことがあります(笑)。

怒られるかなと思ったら、意外にもあっさり教えてくれました。

 

それが、下唇のピンクの部分をマウスピースの上部に押し当てるイメージで吹くという方法です。

 

上唇を下に丸める方法もありますが、それだと唇の筋肉だけに頼ることになります。下唇を使うと、顎の強力な筋肉も同時に動員できる。これが大きな違いです。

イメージ的には志村けんさんの「アィーン」の下唇の形です。

下唇をマウスピースのカップの上に()へ当て上げる?そんな感じです。

 

物理的に実際に当たるわけではありませんが、

顎の力で下唇を押し上げるようなイメージです。


毎日コツコツが、唯一の近道

3つの方法をお伝えしましたが、正直に言います。

これをやるだけで練習なしに誰でもハイトーンが出るなら、

世界中の人がハイトーントランぺッターです(笑)

 

どんな道でも同じですが、上達への一番の近道は「コツコツ続けること」です。

遠回りに見えて、それが実は一番早い。

 

 

あと、唇の筋肉は、さぼると確実に衰えます。2〜3日ならさほど影響ありませんが、

1週間以上吹かない日が続くと、プロでも音がまともに出なくなります。

 

僕自身もそうです。今もリー・モーガンやクリフォード・ブラウンの耳コピー、

アーバンやコープラッシュの教則本を毎日練習しています。

最近は1日1時間ぐらいしか練習しない・・・💦

 

👇*中学1年のYちゃん、ハイベー(最高音のBb)はもう余裕で鳴ります♪


「頑張っている自分」を楽しんでほしい

エリック・クラプトンさんがよく言っている言葉で、僕がとても好きな言葉があります。

「ステージに上がったら自分が一番うまいと思え。ステージを降りたら自分が一番下手だと思え」

 

焦って上達しようとするより、「毎日練習している自分ってカッコいい!」「コツコツ頑張っている自分って輝いてる!」と感じながら取り組む方が、音楽はずっと楽しくなります。

 

 

ハイトーンは、焦った先ではなく、毎日の積み重ねの先にあります。

一緒に楽しみながら上手くなっていきましょう。


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